皆さんの暮らしに一番影響を与えるものはなんでしょう?それは皆さんの生活に密着した品物です。毎日着る服、気軽に着る服です。これらを安く、そして、楽しく提供することで、日本人の暮らしを豊かにしたい。
例えば、数十年前の出来事です。それまで、オレンジジュースは庶民にはちょっと贅沢品でした。それを大手スーパーのD社が、安く、しかも、毎日同じ値段で提供しました。すると、たちまち、日本人の朝の食事が変わりました。今までは牛乳だけだったのが、オレンジジュースという新しい選択肢ができました。ライフスタイルが豊かになったのです。高いままでは庶民には広がりません。安く提供することで、オレンジジュースという選択肢ができます。それによって生活がより楽しく豊かになったのです。少し前でいえば、U店のフリースもそうです。だからこそ、毎日気軽に着る服、使う品物を当社は提供するのです。
以前食品の偽装問題が話題になりました。たとえば、ケーキのF社と老舗料亭のK社です。両者ともTVで話題になりました。しかし、われわれの生活に大きく影響したのはどちらでしょう。
F社の方ではないでしょうか。
ではなぜF社の方が大きく影響したのか?
答えは明快です。
それはだれもが利用する店舗だったからです。
老舗料亭のK社は、わが社の取引先の近くにあります。
その取引先の社員の一言「偽装しようが、偽装しまいが、うちらに関係ないですわ。昼食で最低1万円なんか、行けへんもん。行かれへんもん。」
この一言は、毎日着る服、使う物を扱う会社の責任の重さを感じました。もしK社が毎日食べるものを扱っていたらどうでしょう?考えると恐ろしいですね。
逆にいうと、毎日着る服、使う物を扱う会社の社会的貢献度も高いということです。K社がいくらよい料亭でも、一部の人のためだけのものです。
しかし、われわれのような生活に密着した物を扱う会社は、みんなのものです。
よい商品を提供すれば、より多くの人に喜んでもらえる。逆に悪いものを提供すれば、より多くの人に迷惑がかかります。やりがいと責任の重さですね。
タカハシのキャリアプログラムの柱は、改善する力とコミュニケーション能力です。
改善する力は、PDCAのサイクルを回すこととしています。
コミュニケーション能力は簡単に言うと説得する能力です。
このふたつは教科書を開けば、一番初めに出てきそうな超基本的なスキルです。
こんな当たり前な基本のスキルで、「世界に通用するビジネスパースン」になれるの?と疑問に思うことでしょう。
特殊なこと、奇抜なことは一見格好良く見えます。しかし、中身はどうなの?ということも多いですね。お店でもそうです。奇抜なことをしているお店は、ニュースになりやすい。珍しいからこそニュースになるのです。
実際に、成長している企業は王道です。当たり前の商品を当たり前のサービスで、「より良い商品をより安く」という当たり前の理念で成長しています。すべてが当たり前だからニュースにならない。
お店も、教育も、特殊なこと、奇抜なことをして差別化をするのではなく、当たり前のことを徹底することで差別化を計るのがタカハシのキャリアプログラム。
でも、当たり前のことを徹底するって意外にむずかしいんですよ。
代表取締役社長
髙橋 千佳司
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